十月十日心待ちにした赤ちゃんの誕生は、ママやパパだけでなく家族、親戚、周りの友人知人にとってもとても素敵な喜びを運んできてくれますね。
小さかった赤ちゃんもすくすくと育ち小学校から中学・高校・大学、そして社会人とあっという間に成長します。
守るべきお子さまが笑顔で幸せな暮らしが送れるように、子どもの将来に向けきちんと教育資金を準備してあげたいですね。
しかし、ただ何となく準備するのではなく、将来どのくらい必要で、どういう手法で貯めるのが良いのかを理解して貯蓄することが大切です。
どうやってお金を準備すればいいのか、その方法とは?
では、どうやってそのお金を準備すればいいのか?
子どもが誕生したらできるだけ早く貯金をスタートするべきです。
お年玉や子ども手当(児童扶養手当)を貯めるというのも大事ですが、毎月コツコツ目標金額に向かってしっかり貯めていくことこそが最大の近道になります。
コツコツ貯めていく方法として以下のような、様々な手法があります。
- つみたて定期預金を利用し銀行で貯蓄する
- 学資保険、終身保険を利用して貯蓄する
- 外貨建て保険や変額保険を利用して貯蓄する
- 積み立てNISAやジュニアNISAを利用して貯蓄する
自分に合った方法を選ぶには、それぞれの方法に対して特徴を理解した上で選択することが大事です。
それぞれのメリット・デメリット
方法一つ一つの特徴を一緒に見ていきましょう。
①積み立て定期預金を利用し銀行で貯蓄する
メリット
- 手続きが簡単。
- 自動的に引き落として積み立て定期預金口座に貯めてくれる。
デメリット
- 銀行の金利が低く、貯めた金額分しか貯まらないため目標金額が大きければ大きいほど月々の負担額も増える。
- 保障がないため、途中自分たちに万が一のことがあった場合、子どもに必要金額が残してあげれない可能性がある。
メリット |
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デメリット |
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②学資保険、終身保険を利用して貯蓄する
メリット
- 高校3年生の受験の頃に受け取れるようにすることがポイント。
- 毎月自動的に引き落として保険に積み立ててくれる。
- 途中で引き出す手続きが難しいため貯蓄を維持する強制力がある。
- 万が一の保障がついており、自分たちに何かあった場合でもきちんと必要資金を残すことができる。
デメリット
- 金利が低くなってきた影響で学資保険は販売停止になったり貯めた額より実際に戻ってくる金額が少なくなるものが多い。
- 終身保険は、銀行の定期預金より利回りが良いものが多いが、③、④の方法よりは増えないため目標金額が大きければ毎月の負担も大きくなる。
- 短期間で解約すると解約金額が払った保険料より少なくなることがある。
メリット |
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デメリット |
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③外貨建て保険や変額保険を利用して貯蓄する
メリット
- 長期的に積み立てると①、②より利回りが良いため貯めたお金が増えていくため目標金額に対し毎月の負担額が小さくなる。
- 途中で引き出す手続きが難しいため貯蓄を維持する強制力がある。
- 万が一の保障がついており、自分たちに何かあった場合でもきちんと必要資金を残すことができる。
- 担当者が付き、運用相談に乗ってもらえる。
デメリット
- 外貨建て保険は為替の影響があるので毎月決まった金額で引き落としにならない(毎月保険料の引き落とし額が変わる)。
- 変額保険は毎月の保険料を運用しながらコツコツ長期的に積立をする保険のため、短期間で解約すると解約金額が払った保険料より大きく目減りする可能性もある。
メリット |
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デメリット |
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④積み立てNISAやジュニアNISAを利用して貯蓄する
メリット
- 毎月コツコツ積立した金額を資産運用する制度。増えた利益に対して税金がかからない。
- 資産運用でコツコツ積立するので、運用商品によっては①、②以上に増える。
デメリット
- 運用商品が180種類以上あるのである程度知識と経験を持たないと商品選択が難しい。
- 何も保障がないため、途中自分たちに万が一のことがあった場合、子どもに必要金額が残してあげれない可能性がある。
- 自分で資産運用するための制度の一つであるため、担当者が付かず手続きが煩雑。
メリット |
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デメリット |
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一つ一つ特徴の違いを知ることと、家計に対して毎月いくらずつなら無理なく貯めれるのか?によって方法を選択するのが大事になってきます。
いつから貯め始めたらいいの?
子どもの将来の教育費の貯蓄スタートは、とにかく「早く」始めることが肝心です。
というのも、お子さまが誕生した喜びと共に次は、子育てのライフプランが始まるからです。
お子さまの成長と共に生活費や食費の負担の増加、そして小学生、中学生になってくると今までかからなかったPTA会費、塾代などの教育関連費のお金が掛かってきます。
その中で同じ目標金額を貯めるとしても…
例)目標金額400万円
●子どもが0歳から17歳まで貯める → 貯蓄期間17年
300万円 ÷ 17年 ÷ 12か月 = 14,705円(毎月貯めるべきお金)
●子どもが5歳から17歳まで貯める → 貯蓄期間12年
300万円 ÷ 12年 ÷ 12か月 = 20,833円(毎月貯めるべきお金)
例で分かるように、期間が短くなればなるほど毎月の負担額が大きくなっていきます。
1年でも1か月でも早く始めることで、毎月の負担額を抑えることができ無理なく貯蓄することが可能になります。
どうやって選べばいいの、どの方法が一番いいの?
どの方法が一番いいのかは、それぞれの家庭の状況や将来への目標金額をいくらにしたいのか、高校入学までに貯めたいのか、大学入学までに貯めたいのかなどにより、家族ごとに異なります。
Aさんは共働き世帯でご主人さんの年齢が40代後半だから早めに目標金額を貯めたい。
Bさんは専業主婦でご主人さんが転職をしたばかりだから毎月の負担を抑える分大学入学までゆっくり貯めたい。
となれば、Aさんは【短期間で確実に貯められる①や②】を利用し、Bさんは【毎月の負担を抑えつつ、ご主人さんが主な収入を稼いでいる状況であれば②や③】を利用するのが良いでしょう。
また、どれか一つの方法だけではなく、状況によっては組み合わせて利用することも可能です。
誰かと同じ、ではなく、自分たちの環境によって適切な貯め方を選ぶことが大切です。
目標金額の設定をするために大切なポイントとは
ではその目標金額を決めるのにはどうしたらいいのでしょうか。
大切なポイントは将来の「教育費」が一体いくらかかるのかを知っているかどうかです。
ではその「教育費」はいくらかかるものなのでしょうか。
子どもの教育費は、進学先が公立と私立どちらになるのか、によって大きく異なってきます。
子どもの進学先の分岐点は大きく4つに分かれます。
とはいえ、私立を選ぶ子がどのくらいなのかを見ていくと小学校だと約1%、中学校でも7%ほどでしかありません(平成30年度学校基本調査/文部科学省HPより)。
ところが、高校になると約32%、大学では約73%(短期大学、高等専門学校含む)まで私立に進学する子が増えます。
最も大きく違いが出るのは高校、大学進学時というのが分かりますね。
では、どのくらいの違いがあるのでしょう?
文部科学省が出している平成28年度子どもの学費調査結果によると、公立高校の3年間の学費総額が約135万円に対し、私立高校では312万円となっています。約180万円近く差があります。
大学の場合ですと進む学科によっても違いがあるため一概に言えないので、広島県で比較してみると、国立の広島大学の入学金や授業料など入学から卒業までの総額が約245万円(HPより)であるのに対し、私立大学である広島修道大学だと約438万円(HPより)、安田女子大学だと約455万円(HPより)。薬学部や医学部などに進めばより大きな学費が必要となります。
まずは、子どもにどんな将来を歩んでほしいか、それによってどのくらいお金がかかるのか、そして、それをいつまでに貯めたいのかが重要になってきます。
サンドアーズでのサポート
結局どうしたらいいのか、どのように選んだらいいのかわからない…と悩んだらまずはご相談ください。
サンドアーズでは、「子どもの将来のためにお金を準備する」= 学資保険 と固定して考えることはオススメしておりません。
子どものためのお金は必ず準備してあげなければならない貯蓄である分、無理のない負担額で、コツコツ長く続けられる貯蓄方法を一緒に見つけることを目指します。
そのためにもまずは丁寧なヒアリングから始めます。
- ママ、パパはどんな学校に通われた?
- 将来、広島県内の学校に通わせたい?県外にいくことも考える?
- 収入の主体はご夫婦のどちら?奥様は育休中?専業主婦?共働き?
- 子どもが何歳までに貯めたい?
- 毎月の負担額、無理ない金額は?
各家庭の環境に合わせた目標金額、毎月の負担額を導き出すことで無理のない適切な貯蓄方法を選ぶことをサポートします。
可能であれば子どもさんとご一緒に相談に来られてください。子どもさんのお顔を見ながら考えることでより明確に子どもさんの将来を想像しながら一緒に考えましょう。
おわりに
子どもが生まれ、幸せと共に様々な不安も増えますよね。まずは一つ、お金のことだけでも安心に変えられるよう、丁寧にサポートさせていただきます。